父親が認知症になり、問題行動が増えました。問題行動に対応するためにやったことが逆効果でした。どなたかの参考になればと思います。
状況としては、私は仕事で遠方に住んでいて、母と弟が認知症の父と実家に住んでいる状況です。
父の問題行動
父の下記のような問題行動が増えました。
・住んでいる家に帰れないことが数回あった
・近所を散歩しているときに、川に落ちて手首を折った
・お金を持たない状態でタクシーに乗って、色々なところを回ろうとした
もともと、とぼけていた父親で問題行動が多かったので、これらの行動が認知症によるものなのか、性格によるものなのかわからず困りました。
とにかく困ったのが徘徊行動。徘徊時に道の真ん中を歩くため、交通事故にあったら父親も運転手もかわいそうです。
徘徊できないようにした
認知症専門医の診断を受けようと予約を取ったのですが、予約がとれたのが一か月後。この間に徘徊されると困るため、扉に追加で鍵を付けて家から勝手に出れないようにしました。外に出たいときは誰かと一緒に出掛けるようにしてもらいました。
これが逆効果で、家に軟禁されたと思ったらしく、
・玄関の扉をガチャガチャする
・窓を開けて外に出ようとする
行動が増えました。それ以外の問題行動も増え始めました。
・夜中に大音量で叫ぶ(夢の中で鳥を捕まえようと叫んでいたらしい)
・隣の家から深夜に話声が聞こえて不安になり110番して警察に来てもらった
同居している家族がまいってしまった
一日一緒にいるため、母と弟もストレスがたまってしまいました。ある日、母が洗濯物を干すのにガラス窓についている防犯ロックを解除して外に出たところ、父が防犯ロックの解除方法を覚えてしまい、外に出るようになってしまいました。
これ以降、玄関にカギをしても窓から外にでてしまうこと、母と弟もまいっていたこともあり、玄関の鍵を解除しました。その代わり、玄関の扉の開け閉めがあると、アレクサに通知が行くようにしました。
最初は、また扉があかなくなるんじゃないか、と不安に思った父が何度か扉を開け閉めする日々が続いたそうです。数日すると安心したのか、その行動も収まりました。
病院に相談して、薬を変えてもらった
問題行動が増えた時にお医者さんに相談して、薬を何度か変えてもらいました。父に薬があったのか、問題行動が随分と減りました。
ケアマネ・施設とも連携が始まった
同じころにケアマネの担当もつき、お試しで施設に通うことも始まりました。お医者さんからも、薬だけではだめで刺激が必要という話はされました。
最初は施設なんて行かん!と言っていた父も、家族で根気よく説得すると、施設に通ってもらうようになりました。そうすると刺激が増えたのか、問題行動がさらに減った気がします。
ただ、外に出る機会が増えたことで、父の服を着替える回数が異様に増え、母のストレスが上がってしまいました。こちらは、乾燥付洗濯機を導入すしました。電気代が・・・というのを気にしてましたが、そこは気にせず使っていいんじゃない、という話をしています。
とにかく周りに相談する
我が家の場合、家族で抱え込まず、とにかく、かかりつけ医・地域包括センター、家族・兄弟間で早い段階で相談しました。そうすることで、ケアマネも早くつけてもらい、施設に通い始めることが出来ました。
認知症の進行は早い
認知症の進行は早いな、と今回身に染みてわかりました。
12月末
父が「父の実家」に帰省した際、「父の実家」に自分で帰ることが出来ず、警察に通報され保護されました。
2月上旬
自分の家に帰れないということが数回ありました。
2月中旬
散歩中に川に落ちて手首を折りました。自宅に帰れず、近所をうろついていたところを弟が発見しました。
今思うと、12月末の時点で認知症が出ていたのだと思います。行動がおかしいな?と思った時点で、診断を受けることをお勧めします。
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